久々に
独身の頃のバレンタインを思い出す。
行きつけのバー・ダーナーに毎年手作りのチョコを持って行っていた。
と言っても、そんな可愛らしいもんじゃない。
分量が命のお菓子作りなのに、目分量どころかレシピに頼らず発想豊かにチャレンジしては、バーテンダーや常連客を毎年ビビらせていた。
ほとんどが微妙な反応で食べている中、二人の常連客だけは美味しいと食べてくれた。ホントに美味しそうに食べていた。
残さず食べてくれたのは嬉しかったが、あれ以来、彼らの味覚は全く信用していない。
そんな私も主婦歴6年。
自分の実力も自覚した今、昔のような無謀なチャレンジは封印し、実力に見合ったメニューで旦那様へ初の手作りチョコ。
製作時間20分
手作りと言っても、冷凍パイシートでチョコを包んでオーブンへ。
焼く前に表面に卵黄を塗ってみるところで手作り感を満喫し自己満足。
超簡単なのに味はバッチリ。
「おぉ〜、いいじゃん」
と言ってくれた夫の反応にホッとしながら、
「今こそダーナーのみんなに食べさせたかった」とあの頃より成長した私にこれまた自己満足。
来年はもうちょい本格的な手作りに挑戦しようかと図に乗るところはやはり昔から変わらないようだが。
それにしても、ドキドキしたバレンタインの思い出はいったい何年(何十年?)さかのぼればいいのだろうか。
はぁ、オバチャンもたまにはときめきたいさぁ。